増加し続けている感染症

 全国の梅毒患者の報告数が、今年初めから3月20~26日(第12週)までで1013例と早くも千例を突破したことが、国立感染症研究所のまとめで分かった。
 1974年以来の4千例超えとなった昨年でも、同週までの報告数は796例。今年はそれを200例余り上回るハイペースとなっている。
 梅毒は60年代に報告数1万人を超えた時期があったが、その後減少。近年の急増では、若い女性の感染が増えたことは分かっているが、背景や原因は明らかでない。厚生労働省は研究班を設けて原因究明を進めるとともに、心配がある場合はパートナーと一緒に早めに検査を受けるよう勧めている。

上記のネットニュースを見た方もいらっしゃるかもしれませんが、ここ数年梅毒は右肩上がりに増加している性感染症です。母子感染症でもある梅毒の検査は妊婦健診で必ず行いますので、梅毒の検査自体はずっと行ってきたのですが、正直、陽性の患者さんを診ることはほとんどなかったので、このような状況になるとは思ってもいませんでした。

私たちが思い描いているような江戸時代の遊郭で梅毒が原因で亡くなってしまうというようなことはやはり江戸時代のお話で、今はしかるべき時期に抗生剤を内服すれば完治できる感染症です。

梅毒は性病の一つです。検査は一般的には採血で行う抗体検査のため、感染の原因になった性交渉から4週から数か月たたないと感染していても陽性にはなりません。念のため検査したいという方や気になる症状がある方は是非ご相談してください。当院での症状がない方の梅毒検査は採血で行い、5,000円+消費税です。

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