モナリザタッチ
当院では3年前からモナリザタッチという炭酸ガスレーザーを使用した膣のアンチエイジングの治療を行っております。
膣のアンチエイジングと聞いて正直最初に思ったことは「膣のアンチエイジングって…」でした。
よくよく話を聞いてみると、萎縮性膣炎の患者様に治療をして満足してもらえたことがあっただろうかということに気が付きました。「膣萎縮」聞きなれない言葉ではあると思いますが、この状態は閉経したら誰にでも起こりうることです。誰にでも起こってはいるのですが、それを痛みや痒み、性交痛などの症状として感じるのは多少個人差があるように思えます。
この機器を当院で導入する数年前から性交痛のご相談で当院に来る患者様は増加傾向にありました。膣萎縮は閉経後女性ホルモンのエストロゲン低下により膣への血流が低下し栄養素が運ばれなくなることによって、膣の粘膜が薄く硬くなり、潤いがなくなった状態です。エストロゲン低下により症状が出ているのであればエストロゲンを補充すればいいというのが従来からの考え方で、当院でも女性ホルモンの膣錠やクリームを処方していましたが、ホルモン剤に抵抗がある方や膣錠の挿入が苦手な人なども多く、なかなか満足して頂けるような治療にならないことも多かったと思います。
モナリザタッチは従来のホルモン補充という考えとは全くアプローチの仕方が異なり、萎縮した膣粘膜に炭酸ガスレーザーを照射し、熱変性を起こさせることにより創傷治癒の経過を経て、膣粘膜の血流を良くし、粘膜をふっくらと潤いのある状態に若返らすという治療です。
この治療の最大の特徴は痛みがないということです。レーザー照射と聞くと痛いんだろうな、しかもあんなところにと思われると思いますが照射自体の痛みというのは膣内だけならほとんどありません。痛みを感じる小陰唇や膣の入り口や尿道口の周囲にも麻酔のクリームを塗ればほとんど痛みはありませんので、痛みもあまりなく、効果に関しては1回目から感じていただけるというところがこのレーザーの特徴です。
気になる方は一度カウンセリングをお勧めします。
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